ジャイナ教はインドで生まれた古い宗教で、その信者は輪廻転生を免れて究極の解脱に到達しようとします。 その方法は、カルマ(行動が苦しみをもたらす原因と結果の原理)を魂から排除することだと信じられています。 そのために、厳格な菜食主義、非暴力、盗まない、嘘をつかない、所有物に執着しない、性的抑制、すべての動物や植物に生きている魂があるとして尊重する、などの修行をします

ジャイナ教には、宗教の創設者と呼ばれる人が一人もいません。 そのかわり、ジャイナ教徒はティルタンカラと呼ばれる偉大な先生を認めています。 聖書でいうところの預言者に相当します。 現代とされる時代には24人のティールタンカラがおり、それ以前の宇宙時代にはもっと多くのティールタンカラがいた。 この時代の最初のティールタンカラであるアディナータは、リシャバーナータとしても知られ、数百万年前に生きていたとされている。 24番目の最も新しいティールタンカラであるマハーヴィーラの正確な生年月日はわかっていません。 ある学者は紀元前540年頃と推定し、他の学者は紀元前599年頃と言いました。

マハーヴィラは、しばしば現在の形のジャイナ教の創始者として信じられています。 しかし、マハーヴィーラは、古くからあるジャイナ教の修行を、彼の生きた時代にも通用するようにした改革者であると言ったほうが正しいだろう。 伝承によると、悟りを開いたマハーヴィーラは教師となり、何万人もの僧侶や尼僧からなる共同体を設立し、その後何世紀にもわたってジャイナ教はインド西部と中央部に広まっていった。