酸による火傷

Topic Overview

酸製品には、トイレ用洗剤、バッテリー酸、漂白剤、工業で結晶エッチングに使われる化学薬品、ガスに添加される化学薬品があります。酸の固体および液体は、種類、強さ、および酸が身体に接触している時間の長さによって、傷害を引き起こす可能性があります。

化学熱傷が起こったら、熱傷の原因となった化学物質を調べます。熱傷の治療方法の詳細については、すぐに毒物管理センターに電話してください。毒物管理センターに電話するときは、毒物管理担当者に内容物のラベルを読んでもらえるように、化学物質の容器を持ってください。

ほとんどの化学物質のやけどは、まず大量の冷たい水で化学物質を体から洗い流す（フラッシング）ことによって治療しますが、すべての化学物質をこの方法で治療するわけではありません。さらなる合併症を防ぐためにも、正しく治療することが大切です。

すぐに大量の冷たい水で洗い流します。火傷後1分以内にすすぐと、合併症のリスクを減らすことができます。
少なくとも20分間は患部を洗い流しましょう。
- 火傷した部分を傷つける可能性があるので、強く水をかけるのはやめましょう。
- 火傷した人が可能であれば、化学物質を取り除くようにしましょう。
- 取り除く必要がある場合は、化学物質から身を守るために手袋をはめましょう。
患部を洗い流しながら、化学物質が付着している衣類やアクセサリーを外します。
20分後にも患部に熱感がある場合は、再び流水で10～15分洗い流します。

フッ化水素水は大量の水で流し、グルコン酸カルシウムで処理する。すぐに治療が必要です。

酸による熱傷は、水で洗い流す（フラッシング）と悪化するものがあります。

カーボリック酸やフェノールは水と混ざらないので、まずアルコールで皮膚から化学物質を流し、それから水で洗い流しましょう。アルコールが手に入らない場合は、多量の水で洗い流す。アルコールで目を洗い流さないこと。
硫酸は、火傷がひどくない場合は、刺激の少ない石鹸液で洗い流す。硫酸は水を加えると熱く感じるが、酸を皮膚に残さないように洗い流した方が良い。
金属化合物はミネラルオイルで覆う。

化学物質が目に入ったときの応急処置で最も重要なことは、すぐに大量の水で洗い流して、目の重症化の確率を減らすことである。化学物質が目に入った場合の火傷については、「目の火傷」

のトピックを参照してください。