Abstract
Background。 乳児が母親の産後うつ病(PPD)に曝露することが表現言語の発達遅延と関連する可能性が示唆されているが,そのような遅延が小児期まで持続するか,PPD発症の時期(早期(産後4週以内)か後期(産後5~12週))がこの文脈に関連するかは依然として不明であった。 目的 PPD発症の早い母親と遅い母親の子どもは、乳児期から幼児期(生後40か月まで)にかけて表現言語のスコアが低下するかどうかを調べること。 方法 この縦断的観察研究は、日本の人口代表標本である浜松母子コホート(HBC Study)の一部として実施された。 合計969人の新生児とその母親が解析に含まれた。 被曝。 早期および後期のPPDは、Edinburgh Postnatal Depression Scaleを用いて測定された。 主なアウトカムと測定法 表現言語の発達は、Mullen Scales of Early Learningを用いて測定した。 産後10、14、18、24、32、40ヶ月の6時点の経過を観察した。 共変量で調整した重回帰分析および成長曲線分析を用いて、曝露変数と表現力言語スコアの変化との関係を評価した。 結果 調整回帰分析の結果、晩発性PPDの母親の子どもは、生後18か月以降の表現言語スコアが有意に低く、生後40か月では基準値から約0.6標準偏差のスコア低下(95%CI 、p
)が認められた。